豆知識

コーヒー

コーヒーの成分
コーヒーは生豆には、多糖を中心とする糖類、アミノ酸やタンパク質、脂質の他、コーヒーに含まれるポリフェノールであるクロロゲン酸、アルカロイドであるカフェインやトリゴネリン、ジテルペンであるカフェストールやカーウェオールなど、特微的な成分が含まれています。これらの成分はコーヒーの複雑な味と香りを生み出すだけでなく、覚醒作用に代表されるような様々な作用を引き起こします。
メントくん
コーヒーの作用
コーヒーを摂取後、数分から数時間に出てくる代表的な作用として次のものあります。これらの作用は遅くとも一日以内には消失するので、健常時には特に健康上の問題を引き起こすことはないですが、過度に摂取した場合やそのときの体調によっては一過性に問題を起こすことがあります。

■ 中枢神経興奮作用(精神の高揚・眠気防止。過剰摂取で不安・不眠)
■ 骨格筋運動亢進作用(筋肉の疲労を取る。。過剰摂取でふるえ)
■ 血圧上昇
■ 利尿作用
■ 胃液分泌促進(消化促進。胃炎を悪化させる)
■ 血中コレステロール増加
■ 大腸ぜん動運動の亢進(緩下作用。過剰摂取で下痢)

コーヒーの疫学的研究
■ 1日6杯以上のコーヒーは男性で5割、女性で3割の2型糖尿病の発症率を低下させる(男性4万人、女性8万人を最長18年間追跡した米国の大規模コホート研究)
■ コーヒーを1日1杯以上飲む人が肝臓ガンになる危険性は、全く飲まない人の6割程度。(東北大の辻一郎教授らによる、約6万1000人の追跡調査)
■ 女性でコーヒーを1日3杯飲む人は、コーヒーを飲まない人に比べて進行した結腸ガンになるリスクが5割低下する(40歳~69歳の男女約10万人を対象に厚生労働省の研究班が10年以上にわたって行った大規模調査)
■ パーキンソン病は、コーヒーを1日あたり7杯以上飲む人と比べ、全然飲まない人では5倍以上もリスクが高い。(ハワイの日系男性約8000人を対象とした30年間の追跡調査)

コーヒーと薬
コーヒーの中に含まれるカフェインが薬物代謝酵素の一種であるCYP1A2で代謝されるため、CYP1A2で代謝される薬剤のシメチジン(タガメッド)、フルボキサミン(デプロメール)、オランザピン(ジプレキサ)等と代謝が桔抗し、薬の作用が強く現れることがあります。またモノアミンオキシダーゼ(MAO)によっても代謝されるため、MAO阻害剤であるセレギリン塩酸塩(エフピー)との併用で血圧上昇や頻脈が起きることがあります。カフェインと似た骨格(キサンチン誘導体)であるテオフィリン(テオドール)は併用により代謝が損害されて中枢神経刺激作用が強められ、頭痛やイライラ、不眠が起きることがあります。また別のキサンチン誘導体であるアロプリノール(ザイロリック)の場合は、尿酸合成酵素であるキサンチンオキシダーゼがカフェインによって誘導されるため尿酸を下げる作用が弱くなることがあります。
まとめ
コーヒーは上手に摂れば健康増進にもなるし、間違った摂り方をすると体に害をもたらします。皆さんもこの豆知識を頭に入れてコーヒーブレイクを楽しんでいただければ、またいつもと違った美味しさが味わえるのではないでしょうか。